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さて、私の旅は、民族衣裳の蒐集の旅と文化交流の旅がある。
メキシコ日本人移民100年とか、ブラジル修交100年とか、すでに、世界の107都市で、きものショーをして来た。茶の湯、日本の四季、花嫁ショー、十二単の着衣など、主催国の文化交流の役割を果して来た。
日本のきものは、尊敬だ。
十二単は、特に興味を持ってくれる。
2008年の洞爺湖サミットでも、源氏物語を語りながら、着装を見てもらった。
ブッシュ大統領夫人や、ロシアのメドベイチェフ夫人など、ウィンザーホテルで紹介。
大体、世界のロイヤルコスチュームで、千年間、形の変らないロイヤルコスチュームを持っているのは、日本だけ。
十二単束帯は、天皇家の式服。
源氏物語絵巻や三十六歌仙を見てもあきらかだ。千年も、守り伝えて来たのだ。
中国の影響を受けた、飛鳥・奈良の衣服も1000年の頃には、摂関政治の中で、更に過剰になり、十二枚のみならず、二十五・六枚も重ねて着て、そのあつさ、胸元で5寸5分(15㎝)というのもある。
天皇家の第一礼装として、結婚式や即位の式典などに着用される。
そして黒い長い髪。
「大鏡」の中に、村上天皇の女御になって出仕する、藤原芳子の髪が、本人は御所車に乗っているのに、髪の毛は地をはって、お屋敷の軒端までつづいていたと、書いてある。
髪と衣装の調和だ。

 
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