まず、下段の庭に心字池をめぐる池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)の浄土式庭園を残し、上段には夢窓疎石の禅の心を表現した枯山水の石組を中心に作庭されました。
又、西芳寺の苔は江戸時代後半に、自然に育ってきたもので、夢窓疎石が作庭された時には、白砂をひいた庭園でした。
その庭が、洪隠山(こういんざん)のふもとで自然な湿気があり、木々の影が良い条件となり、現在の様な120種類をこえる苔で被われてきました。
しかし、近年の高温、少雨の為、苔の種類も変ってきました。
それに加えて、2019年、10月の台風19号の被害は大きなもので、多くの樹木がなぎ倒されました。
その為、庭の面影も陰影なものから、明るいものに変化してきました。
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