表千家不審菴：静聴松風：文化財を守るということ［武田士功氏］

妙喜庵は山号を豊興山と称し、室町時代終わり頃の明応年間（西暦1500年前後頃）に創建された、大本山東福寺の末寺であります。
創建当時は、現在当庵のある地に「地蔵寺」という寺院があって、その塔頭として始まったと言われております。
ところが山崎の合戦や、禁門の変（蛤御門の変）など幾多の戦に見舞われ、他の寺院や民家は戦火にあってしまい、ことごとく失われ、当庵のみが現存し同じ地に残っているという次第でございます。

武田士功氏
（たけだしこう）

妙喜庵第17世住職

昭和37年　京都府に生まれる
昭和49年　先住宗活士延和尚より得度

を受け、徒弟となる
昭和57年　東福寺専門道場掛塔

福島慶道老師（更幽軒）に

参禅し、教えを受ける
昭和60年　同志社大学卒業

一般企業へ就職
平成29年　先住宗活士延和尚遷化に伴

い、妙喜庵第17世妙学士功

として住職を拝命する

文化財を守るということ
　妙喜庵略記利休居士とのご縁と待庵山崎の合戦と千利休妙喜庵の文化財文化財保存に関する困難茶の湯のこと