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夏の木槿に対して、炉開き(口切りの頃)からは椿が床を飾る花の主役になります。西王母とよばれるこの椿は京都では最も早くから花を付ける品種の1つです。その名の通り桃のような色と、少し先端のとがったふくらみは、他に例を見ない艶やかさを見せてくれます。炉開きの目出度さには欠かせない椿といえましょう。今一つ、色艶の美しい葉に囲まれて、白い清楚な花を付ける白玉椿は、ほの暗い小座敷の床に美しい存在感の出るものです。西王母と合せて紅白にすればさらに見事な祝いの表現になりましょう。
さらに今一時、木々を彩る照葉を添えることで、今の季節感をより鮮明に表せます。 |
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