世界の喫茶文化

茶の湯の伝統

利休の茶の湯とその流れ

茶室と露地

形とふるまい

茶の湯の道具

茶の湯の楽しみ

静聴松風

茶人のことば

表千家の茶事

内弟子「玄関」の一年

茶の湯の歳時

茶の湯の菓子

茶室への誘い

これまでの連載文

利休をたずねる

花所望

茶室への誘い 山道へ
表千家不審菴:山道

山道

「市中の山居(しちゅうのさんきょ)」という言葉がある。身近な生活の中に、「山居」と呼ぶ非日常な場所を造り、そこで茶の湯を楽しもうという魂胆である。茶の世界以外ではあまり聞かない言い回しであろうか。
茶席が母屋(おもや)とつながることで、日常の音や香りが漂ってくるとせっかくの雅な思いも事覚めになる。電話の音や御用聞きの声、寄付(よりつき)に箪笥や生活用品が置いてあるとか。もっとも現在の都会では車の音など日常生活のかかわりをあげれば枚挙にいとまがないが。

Japanese Tea Culture 前ページ 次ページ