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祖堂を望む
祖堂前の下り蹲踞(おりつくばい)で身口をすすぐと、茶席に入るには飛石を十段ほど登る必要がある。祖堂は露地の中でも小高くなった所に建てられているから、手水のあとに振り返ると、見上げるよう迫っている。いかにもお堂へ上がらせていただくという思いになるのである。 ここからのもう一つの道筋は、祖堂に併せて建つ反古張席(ほごばりせき)に入る土間庇(どまひ)へと向かっている。この通路と祖堂へ向かう飛石との境に、黒文字垣が立てられている。
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