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もう一つ語らねばならない火事の事がある。 団栗(どんぐり)焼けとも申年の大火とも呼ばれた天明の大火である。 天明8年(1788年)1月30日未明、四条通り鴨川東沿いにある南座付近の空き家に付け火があった。火事は強風にあおられて五条通まで一気に燃え、さらに川の西側に飛び火し、夕方には二条城本丸、また御所にも燃え移った。 2日に渡って京都の八割程を焼き尽くしたこの火事で、千家も罹災した。八代啐斎が3年後に利休二百年遠忌を迎えようとした矢先のことであった。
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