世界の喫茶文化
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露地口
玄関は屋敷へ上がる入口である。「どうぞ、お上がり下さい」という家人の言葉に随い、そこで履物を脱ぎ、室内へ上がりこむことになる。この時の履物を脱ぐという行為で、当然ながら野外での行動と、家内での行動をはっきりと区別することができる。 表門を入って広々した石畳を右に回ったところにある露地口も、同じように外と内との区別を無意識にできるような仕掛けがある。 露地というのは、茶席に付随した庭であるから、その入口である露地口を入ると、自ずから世間とはかけ離れた茶の湯の別世界に足を踏み入れることになる。
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