世界の喫茶文化

茶の湯の伝統

利休の茶の湯とその流れ

茶室と露地

形とふるまい

茶の湯の道具

茶の湯の楽しみ

静聴松風

茶人のことば

表千家の茶事

内弟子「玄関」の一年

茶の湯の歳時

茶の湯の菓子

これまでの連載文

茶室への誘い

利休をたずねる

花所望

茶の湯の菓子

ひっちぎり
あこや

幼児が自ら菓子を作らせてもらって、不器用ながらもやっと格好になった趣の菓子です。こなし等をのばした台を引きちぎって貝などの形にします。貝の蝶番の部分が引きちぎった様になっているから、そう呼ばれました。御所へ献納した虎屋では、これを「あこや」と呼びます。あこや貝に餡の塊をのせただけですが、通常の菓子と異なり、こなし等に色々、餡に粒餡や漉餡、色なども変えて、菓子鉢に盛り合わせて賑やかなものとなります。子供達とひな祭りを楽しむ風情でこの時期にもっともふさわしい菓子です。

Japanese Tea Culture 前ページ 次ページ