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おぼろ饅頭
利休忌の祖堂 利休居士像へのお供え

利休忌の祖堂 利休居士像へのお供え

おぼろ饅頭を切ったところ

おぼろ饅頭を切ったところ

利休居士の祥月命日は2月28日であります。明治以降、太陰暦(旧暦)が廃止され、太陽暦に統一されました。従来の季節的な感覚もあり、太陽暦ではちょうど1ヶ月ずらして行われる行事がたくさんあります。正月の初釜は、太陽暦の正月ですが、利休忌は1ヶ月遅く3月におこなわれます。利休堂(祖堂)の利休像には、精進料理とお茶湯(ちゃとう)が供えられ、菩提寺の大徳寺聚光院からお参りをいただきます。このお供えの菓子がおぼろ饅頭です。出入りの菓子舗虎屋から届けられます。子供の頃に年寄りから聞いた歌に「虎屋の饅頭底がない、横面(よこつら)はったらにゅっと出た」とありました。普通饅頭は底のところで閉じられ、重ね合わされた所が厚みをもつものですが、丁寧に合わされているため、底が非常に薄く仕上がっています。この歌は虎屋の饅頭のほめことばであります。
いくつかの菓子屋に同様の歌があって、それぞれの菓子屋の特徴を実に上手にとらえておりましたと記憶していますが、残念ながら忘れてしまいました。ご存じの方はご教示いただきたく存じます。

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