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茶の湯の歳時 中秋
「改名折柄 木槿にも…」
了々斎筆 栗画賛 「与太郎 初重陽祝ヰて」
酒といえば、如心斎の残された掛物に菊画賛があります。

南山の みてこそあそへ  菊の酒

また、秋の重陽、栗の時期でもあります。

よたよたと 初重陽の 笑顔
  ともにいはふや 千代のむきくり

くりくりと 生いさきいわふ 重陽の
  あたためさけも 千代や万代

了々斎が詠まれた歌になります。どちらもそれぞれ違う栗画賛に記されています。自分の子息・与太郎が初重陽を迎えたことへの喜びを表したのでしょうか。自身も啐斎の養子。次の代に想いや願いを託せる事。そして、与太郎の成長を願ったのではないでしょうか。
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