「お茶を楽しむ」
而妙斎宗匠がよく仰る言葉です。その手段の一つが、季節と共に歩む事。春は花を眺める。夏は清風と太陽の光を肌で感じ、秋は月と共に虫たちのオーケストラを満喫し、冬は雪とその澄んだ空気でしょうか。そして昔より伝え聞く「亭主七分客三分」という言葉ではないでしょうか。 お茶は客を楽しませる事が一番だろうと思われますが、やはり茶事を行うとき、亭主も楽しまなければいけないと考えます。亭主が客をもてなしたいと思う。その事に楽しみがなければ、やはり客も楽しめないのではないでしょうか。客側はもてなしていただけていると感じるからこそ、その想いに答えようとする。お互いに気を使うことによりお互いを高め合う。その結果が「楽しみ」へと繋がるのではないでしょうか。 その四季折々の風景と共に交じり、古来の伝統文化も共に感じる。
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而妙斎好 阿弥陀堂釜 楽未央ノ文字鋳込 大西清右衛門作
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