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 内玄関に用意された莨盆
それ以外に、茶会や献茶から返ってきた布巾を洗ったり、献茶式で宗匠方が使われる覆面を作ったり、風炉の時期には灰を押さえたりします。また献茶や茶会の時の資料を作成したり、急な電話に対応したりもします。朝は雨戸を開け、新聞を取りに行き、ガスの元栓を開け、湯を沸かし、鍵のかかっている所を数カ所開けます。そして決まった所を掃除し、8時前にはいつお客様が来られても良いように内玄関の莨盆(炉の時期には手焙り)を用意するので、色々すべきことがあります。 6月は梅雨の時期です。じめじめとした日が続き、宿直者は障子や襖を開けて風通しをよくします。時には乾いた雑巾で畳を拭き上げます。畳を替えたばかりの所は、湿気を含みやすく特に注意が必要です。
月末になると、座布団を夏用に替え、建具を襖や障子から葦戸に替えます。涼しげな葦戸を見ていると、いよいよ夏の雰囲気になります。
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