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静謐の初釜 燈台のあかりのもとで點前をされる而妙斎宗匠 |
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亭主が心をこめて点てた一碗の茶を客に推める。客はこれを先づ「お手前を頂戴する」と亭主に挨拶する。その後茶碗を捧げ持って押し戴いてから口に運ぶ。茶道の作法のひとつで、亭主に対する感謝の体現であって、特段にとり立てて論ずることでもないが、お点前を戴くとはどういうことか、亭主が心からのもてなしに感謝するということではないだろうか。
さらに押し戴くという作法には他に大切な意味が込められており、このことは存外気付かれていない。
茶道では、客をもてなす為に数多くのとりきめがあり、それが綜合されて美しい形で茶を呈することとなるのである。
しかし、結果としては、亭主が招いた客に茶を呈する為の一連のプロセスにほかならない。
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