昭和13年、即中斎宗匠が御家元を襲名され、昭和17年に表千家同門会が発会、九州支部が発足しました。その後、会員増に伴い各県支部が独立、昭和41年5月には福岡県支部が誕生しました。後に即中斎宗匠は九州地区発会式でのご挨拶の思い出を「後物に慣れれば慣れる程、その真を失うものであり、その有難さを忘れるものであるから、お茶に慣れてしまうと、お茶の心も忘れ、お茶の有難さを忘れてしまう、お茶の中にいて、しかもお茶の有難さ、お茶の心を知ることの大切さ、その心構えが時局に強く役に立つことなどを考えるままに話した」と、語っておられます。それから40年、時代は大きく変わり情報化社会の勢いが増す中で、即中斎宗匠の御言葉が胸に響いてまいります。この後に而妙斎宗匠が昭和55年に14代家元を襲名され、日本の経済発展と比例するかのように、九州茶道館、同門会福岡県支部も発展をしてまいりました。
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