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こうして少しずつ代替わりの心の準備が進み、今ではすっかり私はご隠居さんになりつつあります。平均寿命が90歳とはいえ、隠居に残された時間はそう多くはありません。ですから締め括り、遣りたい仕事、遣るべき事をやる。ひたすらの作陶三昧、この新型コロナの世の難儀に申し訳ないことでございます。 この新型コロナの問題は、日常の過ごし方を大きく制限しました。私は油小路の家を離れ、京都北部の山村の仕事場で一人暮しの日々が多くなりました。ここにはコロナの騒ぎもありません。「清流無間断」、昔と変わらぬ人々の日々があります。
 
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