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茶事は小間での懐石ですからお客様は3名。ぽつりぽつり続けてきました。
髙田明浦老大師と猶有斎お家元御夫妻、また別な日に宗旦宗匠、三木町様、永樂善五郎様の3名様で御来庵下さいました。お土産にお軸を戴きました。「清流無間断」と清々しい運毫の一行。そういえば私が十五代を襲名した折にも而妙斎宗匠の「清流無間断」を頂戴致しました。こうして何本もの「清流無間断」が我が家に伝わって行く。何事も変わることなく続いて行く喜びと望み、またその望みを未来に繋ぐ責任を感じる一行であります。
私は野草木が好きで、窯場の前の狭い庭にも茶花が雑然と植わっています。茶事に使う茶花も、花屋で求めることもありますが、多くは庭ものを使います。茶事は道具自慢の場ではありません。庭掃除、灰造りも勿論のこと自分で行います。炭点前にさらさらと表流独特の粒灰が炉中に落ちる音がとても心地よい。些かの自己満足に、灰は自分で造らないと納得いかないのです。露地掃除は当代と手分けして落ち葉を拾います。
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