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清廉亭茶室内部 (c)SATOSHI ASAKAWA |
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『茶の湯随想』は而妙斎宗匠が十四代家元として永い年月をかけて体得された表千家の茶の湯の本質を、私達が理解できるように説かれた本で、宗匠の温かいお人柄が随所に感じられ、茶の湯とはこれ程心和むものなのかと読む度に感動します。去年の秋に再刊されたのは、大変有難いことです。 茶の湯の楽しみ方は人それぞれ。初心の人でも充実した稽古を重ねることで、出来なかった事が少しずつできるようになり、それだけで達成感を得ることが出来、稽古が楽しくなってきます。 私の稽古仲間に大学病院の医師がいます。丁度濃い茶がおいしく点てられるようになったところですがコロナ禍で、大変な緊張を強いられる毎日を送っています。先日メールがきて、休みの日にはおいしいお茶を点てて家族にご馳走しているそうで、まさに忙中の閑を楽しんでいます。早く皆と一緒にお茶を頂きたいと結んでありました。 ワクチンに期待し楽しい仲間とお茶を頂ける日が一日も早く来ることを願っています。
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