コロナ禍で道具の注文自体は減っていますが、私は注文のあるなしにかかわらず、毎日仕事をいたします。それがものづくりに携わる人間の姿だと思っています。
以前、大学の学生さんにやきものを教える機会をいただき、ものづくりを志す若い皆さんと接することができました。
自分の経験から言えば、土という素材は非常に自由で、いろいろな形を自在に作ることができますから、いい意味でも悪い意味でも、やきものには作り手の個性が現れます。その個性を生かしながら、創造することへの意欲と愛情、それをかたちにするための技術とを、上手く融合させることが大切です。若い皆さんには、自分がやりたいことを早くみつけ、ものづくりと真摯に向き合いながら、目指すその道を進んでほしいと思います。
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