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表千家不審菴:利休をたずねる
桂籠花入

「花は野にあるように」また「一色か二色かろがろと生けたるがよし」といわれる茶席の花。
この花を生かし茶席との調和をめざした利休がとりあげたのがこの籠花入です。
桂籠と呼ばれるように、それまで使用されていた唐物などの重厚な籠から桂川の漁師が魚を捕るときに用いた魚籠(びく)をとりあげたのです。ここには日用の雑器といえる品物の中に美を見出す、後の民芸の先駆けといえる利休の美意識があります。
茶席の床壁の中釘にこの花入を掛け、野山の花を生ける美しい調和は今も我々の心をうごかします。
桂籠花入 香雪美術館蔵 ※禁無断転載
桂籠花入
香雪美術館蔵 ※禁無断転載
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