|
 |
見込み
|
 |
|
 |
また、盂蘭盆や七夕といった、現代の夏祭りのイメージとは少し離れた習わしも、夏祭りの一貫となります。 この五節句となった七夕。 7日には天空の天の川にて織姫・彦星が年に一度の逢瀬(おうせ)を行います。この際には鵲(かささぎ)が両岸を結ぶ橋となり、現代のロマンチックな恋人たちの出会いの話となってきます。
そら晴て 星かとそおもふ 若竹の 葉ことにうかむ 白露の玉
元伯宗旦が詠まれた歌になります。 雨が降った後なのでしょうか。若竹の葉に浮かぶ白露。月明りに光り輝くその情景が星と重なったのでしょうか。笹の葉から流れ落ちる雫(しずく)が、満天の星空から零れ落ちる涙にも思えます。年にたった一度の出逢い。そこには様々な想いがあるのではないでしょうか。 狩野永岳画、吸江斎賛の「梶まり」の掛物や即中斎作銘「星月夜」の茶杓といった道具も出来ております。季節を感じる茶会としては、月見とは違った星空を眺める茶会、天体を愛でながら、そこに繰り広げられた物語に耳を傾けるのも味わい深いものがあります。
|