世界の喫茶文化

茶の湯の伝統

利休の茶の湯とその流れ

茶室と露地

形とふるまい

茶の湯の道具

茶の湯の楽しみ

静聴松風

茶人のことば

表千家の茶事

内弟子「玄関」の一年

四月 三八稽古

五月 初風炉

六月 梅雨の頃

七月 夏を迎えて

八月 残暑見舞

九月 初秋の候

これまでの連載文

茶の湯の歳時

茶の湯の菓子

茶室への誘い

利休をたずねる

花所望

八月 残暑見舞
ほおずき

即中斎筆「秋色」の文字 千泰子筆「ホオズキ」の画

家元では毎月決まった日にお寺さんが月参りに来られます。お盆が終わると20 日は即中斎宗匠の奥様のご命日、29日は即中斎宗匠のご命日です。よって毎月20日と29日には朝8時頃聚光院の和尚様が月参りに来られます。 また、2月28日は利休さんの命日なので、毎月28日には昼から大徳寺僧堂の雲水さんが来られます。仏間で読経され、そのあと玄関が点てたお抹茶で一服され、玄関がお見送りをします。来られるまでに、仏壇に供茶をし、寒いときにはストーブを、暑いときには扇風機を用意します。そして香炉を押さえなおし、線香を用意し、抹香(まっこう)や蝋燭、お帰りの際にお渡しする菓子等を準備します。帰られたら、蝋燭や線香の火の始末や後片付けをします。
これらの手伝いも、家元に脈々と伝わる生活の一部を玄関は勉強させていただくのです。

Japanese Tea Culture 前ページ 次ページ