酒質もいろいろお持ちしまして、ご検討いただき、四季折々の茶事の作法に基づいて使っていただけるように、燗でも冷やでも飲める少し辛口で、茶懐石に合う味の純米大吟醸を選んでいただきました。お披露目は昭和56年11月のお家元のご襲名祝賀晩餐会で、三笠宮殿下の乾杯のお酒としてお使いいただきました。当初は表千家様とお付き合いの深かった髙島屋京都店様からの発売で限定販売からのスタートでした。
余談ですが、この祝賀晩餐会では、博報堂さんが広報を担当されており、マスコミに一切報道されないようにするという事で受注されたそうで、「普通とは全く逆でさすが表千家様ですね」とおっしゃっていました。その事を伺いまして、私どもも『松の翠』に関して静かなスタートをさせていただきました。
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