表千家不審菴：静聴松風：京菓子と四季［後藤宏之氏］

世界の喫茶文化

茶の湯の伝統

利休の茶の湯とその流れ

茶室と露地

「嘯月（しょうげつ）」という店の名は、祖父が虎屋さんから独立したとき、当時の建仁寺の管長さんからいただいたと聞いております。「月に嘯（うそぶ）く虎」ということばから名付けられたそうで、それは「月に向かって格調高く吼える虎」を意味し、絵画にも描かれていますし、漢詩にも見えることばだそうです。「嘯く」というと、今ではあまりよい言葉として使われませんが、広く包み込んで招き入れるといった意味が込められているそうで、虎屋さんで修業を積み、独立した祖父が偲ばれる名前です。

後藤宏之氏
（ごとうひろゆき）

菓子司　嘯月　3代当主
昭和29年5月　京都生まれ
22歳ころから、父のもとで、菓子作りを始める
平成14年9月　｢嘯月｣3代を継ぐ

京菓子と四季　｢嘯月｣の創業　お茶から学ぶ　餡のこだわり　美味しさの約束　京菓子を守る