世界の喫茶文化

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村田珠光「心の文」

武野紹鴎『山上宗二記』より

千利休『逢源斎書』より

その1

その2

その3

その4

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千道安「茶の湯道歌」より

千宗旦「元伯宗旦文書」より

千宗旦「茶杓絵讃」より

江岑宗左「江岑宗左茶書」より

千少庵
   「少庵の事績 京都と会津」

随流斎『随流斎延紙ノ書』より

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千利休 『逢源斎書』より その1
四畳半ニは客二人、一畳半ニは客三人と休御申候

しかし、一畳半に客三人というのは、半畳(台目畳)が亭主の点前座となるため、客三人は客座一畳にすわることになります。畳は「すわって半畳、寝て一畳」というように、一畳に二人すわるのが標準で、三人すわれば互いに身体が触れ合い、窮屈な感じを受けるでしょう。しかし、狭い茶室で亭主と客が膝をつき合わせてこそ、お互いの心が深く通じ合う茶の湯ができると、利休は考えていたのでしょう。しかも、こうした空間においては、主客のふるまいにも強い緊張感が生まれます。
利休のめざした茶の湯の一つは、こうした緊張感のある主客の心の交流でした。一畳半の茶室は、利休の厳しい精神的な茶の湯を実現可能にする空間だったのです。
一方、四畳半は広間に通じる開放感があります。その特性は、一客一亭のゆったりとしたくつろぎにふさわしい、と利休は考えたのでしょうか。一見、矛盾するかのような茶室の広さと客の人数の関係ですが、利休の茶の湯にもいろいろな側面があったことをうかがわせます。

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