京都には桜の名所は沢山あります。早咲きは少ないのですが、それぞれの伝統もつ桜が各所にあります。4月初めだけではありません。しだれ桜は多少遅咲きで長く楽しむ事が出来ます。ことに京都の西の方、御室の仁和寺の桜は八重の遅咲きで4月中下旬になります。
「花より団子」の言葉にいうように、花をめでるよりも、花の木の下で団子を食べるというよりは、むしろ賑々しく酒宴を催すことに主眼があった様に思います。
かつては、そのために数日前から場所取りをして、桜の花を後回しにして、盛大に酒盛りをしているのを見かけました。上野公園などでは、今も新入社員が朝早くから場所とりをするということです。「花冷え」というように、まだこの時期は寒く、お酒を十分に飲まないと収まりません。いろいろの機会が増えたせいか、昔ほど盛大でないのは多少淋しいことではあります。
|