江戸の俳人、山口素堂の句に「目には青葉、山郭公、初松魚」があり、ついつい鰹を叩きにでもして食べたくなります。
ほととぎすの鳴き声を街中で聞くことは非常に珍しくなりました。一歩山に近づくと頻繁に耳にします。それだけ身近な野鳥であったとおもわれます。
「杜鵑・不如帰・時鳥、子規、田鵑、鵊など」70以上にも及ぶ記述があるといいます。時代とともに表記も変化しております。
現代の音の出る『広辞苑』によりますと、杜鵑は「てっぺんかけたか」と鳴き、郭公は「かっこう」と鳴きます。
ほととぎすに対して「一声」という表現が、あります。これは「カアー―」と一声なくと、いいます。日常は色々あるから楽しいのです。「茶の湯」も同じです。
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