世界の喫茶文化

茶の湯の伝統

利休の茶の湯とその流れ

茶室と露地

形とふるまい

茶の湯の道具

茶の湯の楽しみ

静聴松風

茶人のことば

表千家の茶事

内弟子「玄関」の一年

茶の湯の歳時

茶の湯の菓子

花見団子

柏餅

落とし文

水無月

琥珀糖

笹栗

これまでの連載文

茶室への誘い

利休をたずねる

花所望

茶の湯の菓子

琥珀糖
葛饅頭をつくる

葛饅頭をつくる

葛饅頭

葛饅頭

葛饅頭を代表とする水を使った菓子は、酷暑の最中に安らぎを与えてくれます。
一方、この菓子を作る側からすれば、真夏に葛を扱うのは大変なことであります。葛を手の上に取り、餡をのせて、饅頭にするには、葛が十分に熱くて、柔らかくなければ、形になりません。手のひらが、まさに火傷寸前の状態でつくられます。それも数が多くなると時間もかかり、汗だくの仕事になります。
使う時に30分程のみ冷蔵庫に入れて冷やします。葛は長時間冷やすと、白く濁ってしまいます。
夏の暑気払いの涼しい菓子も、暑さに耐えた職人さんの苦労の末に、出来たものであることも、十分に味わってみることが、必要です。

Japanese Tea Culture 前ページ 次ページ