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炊き合わせ 交趾菊唐草鉢 永樂即全 造 (海老芋旨煮 くるまえび艶煮 京菊菜 糸人参 針柚子) |
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日本の食文化の中に庖丁文化箸文化と共に大きく貢献して来たものに食器の文化があります。
料理と器の関係は、着物と着る人のようにお互い引き立てあう事が大切です。
[向付 花形向付 樂一入 造]
少し大ぶりの花の形の向付。数々の樂の向付の中でも大好きな一つ。
茶事の場合は一汐昆布〆を使うが、普段の懐石は年がら年中活(イケ)の明石鯛のへぎ造りのみで、マグロや海老などの添え物は一切無し。最近では「瓢亭へ鯛の刺し身と煮物椀を食べに来た」と言って頂くお客さまが多くなりました。
[煮物碗]
お茶事の中での煮物椀は大変重要な役割で、何か一つでも失敗があればおじゃんになるほどとか。季節感を表わし、色美しく、何より美味しくなければいけない。それにはまず出汁(だし)が一番重要で、出汁によって決まると言って過言ではないと思う。私は若い時から料理で一番こだわりを持っているのが出汁と塩で、これは今も少しも変わりません。
[焼物鉢 鮑鉢 北大路魯山人 造]
カニやエビの絵を描いたアワビ型の鉢。
ぶ厚くて結構な重量がある。いくつかある魯山人の器の中で、私が一番気に入っている。焼物鉢としては勿論のこと、炊き合わせ、和え物、酢の物などいろいろと用途がひろく、使い易いのも好きな理由の一つ。
[炊き合わせ 交趾菊唐草鉢 永樂即全 造]
永樂歴代の特徴の一つに得意の美しい交趾があり、黄、紫、緑、浅黄交趾などはんなり華やかな色彩が、料理を盛っても美しく、豪華な金襴手や清楚な染付、味のある乾山写しなど幅広い作風が魅力的です。
[蒸物 ノンカウ形柚味噌皿 樂了入 造]
いろんな種類の色、形が有る中で、やはり一番好きなのは赤樂。何ともいえない落ち着いた品格の高さは料理にも品格を与えてくれます。この器も用途が広く、向付や酒盗などにもよく使いますが、さりげない気高さがしみじみと感じられます。柚子蒸しには必ずこの器を使います。
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