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珠光の「心の文」の一節です。
此(この)道、すなわち茶の湯の道で大切なことは、「和」と「漢」の境を融和(ゆうわ)させることであると言っています。和は日本的なもの、漢は中国的なものですが、具体的には「和物」と「唐物」の茶の湯の道具をさしているのでしょう。つまり、和物と唐物が渾然(こんぜん)一体となった境地をつくることが大切であるというのです。 |
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しかし、それは誰にでも許される境地ではありません。
初心者が和物の備前や信楽の焼き物を茶の湯に用いて、それがあたかも「わび」であるかのように思うのは大きな間違いで、唐物などのよい道具を十分に味わい尽くしてから得られる境地であるというのです。 |
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