世界の喫茶文化
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花所望
躙り口前より点前座を見る
露地を渡り、躙(にじ)り口から不審菴の茶席に入ると、正面に床、その左側に給仕口があり、横に長い三畳台目(だいめ)の構えであることがわかる。 周知の通り三畳台目というのは、丸畳が三畳分と台目畳一枚を組み合わせた敷き方である。 台目畳を使用することで、茶室の雰囲気を比較的手軽に草庵風に仕立てることが可能である。決して軽々しいと言う意味ではないが、利休はむしろ丸畳に拘ったのではなかろうか。その典型が妙喜庵の二畳隅炉(すみろ)の待庵(たいあん)であろう。
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