世界の喫茶文化

茶の湯の伝統

利休の茶の湯とその流れ

茶室と露地

形とふるまい

茶の湯の道具

茶の湯の楽しみ

静聴松風

茶人のことば

表千家の茶事

内弟子「玄関」の一年

茶の湯の歳時

茶の湯の菓子

茶室への誘い

砂雪隠

不審菴へ

不審菴

残月亭

九畳 七畳 無一物

家元の稽古と茶室

これまでの連載文

利休をたずねる

花所望

茶室への誘い 不審菴
表千家不審菴:不審菴点前座

躙り口前より点前座を見る

露地を渡り、躙(にじ)り口から不審菴の茶席に入ると、正面に床、その左側に給仕口があり、横に長い三畳台目(だいめ)の構えであることがわかる。 周知の通り三畳台目というのは、丸畳が三畳分と台目畳一枚を組み合わせた敷き方である。
台目畳を使用することで、茶室の雰囲気を比較的手軽に草庵風に仕立てることが可能である。決して軽々しいと言う意味ではないが、利休はむしろ丸畳に拘ったのではなかろうか。その典型が妙喜庵の二畳隅炉(すみろ)の待庵(たいあん)であろう。

Japanese Tea Culture 前ページ 次ページ