世界の喫茶文化

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村田珠光「心の文」

武野紹鴎『山上宗二記』より

千利休『逢源斎書』より

千道安「茶の湯道歌」より

千宗旦「元伯宗旦文書」より

千宗旦「茶杓絵讃」より

江岑宗左「江岑宗左茶書」より

千少庵
   「少庵の事績 京都と会津」

随流斎『随流斎延紙ノ書』より

その1  その6  その11  

その2  その7  その12

その3  その8  その13

その4  その9  その14

その5  その10  その15

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利休をたずねる

花所望

随流斎 「随流斎延紙ノ書」より その15
一、数寄ニ高下無ソ
【大意】
数寄(茶の湯)に(地位や身分の)高低はなし。

随流斎が『随流斎延紙ノ書』に書きとめたことばです。続けて「貴人もイヤシキ(賤しき)モ対座ス」と記しています。
このように文末が「ソ(ゾ)」で終わる文体は、室町時代以来の古典の講義録である「抄物(しょうもの)」などに特徴的な口語体をそのまま残したもので、随流斎が耳にしたことばを忠実に記録した聞書であることを示しています。
このことばは、随流斎の時代に広く伝えられていた茶の湯のあり方を示すものであったと思われます。
利休居士は、地位や身分をこえた人と人とのこころの交わりを重んじました。このことは、利休居士の創意による茶室にもうかがえます。
小間の茶室に「にじり口」を設けたのは利休居士と伝えられますが、それは茶室のなかを俗世間とは異なる聖なる空間にするためでした。この聖なる空間は人が立場や身分をこえて、膝をつきあわせる世界を意味しているでしょう。


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