世界の喫茶文化

茶の湯の伝統

利休の茶の湯とその流れ

茶室と露地

形とふるまい

茶の湯の道具

茶の湯の楽しみ

静聴松風

茶人のことば

村田珠光「心の文」

武野紹鴎『山上宗二記』より

千利休『逢源斎書』より

千道安「茶の湯道歌」より

千宗旦「元伯宗旦文書」より

千宗旦「茶杓絵讃」より

江岑宗左「江岑宗左茶書」より

千少庵
   「少庵の事績 京都と会津」

随流斎『随流斎延紙ノ書』より

その1  その6  その11  

その2  その7  その12

その3  その8  その13

その4  その9  その14

その5  その10  その15

表千家の茶事

内弟子「玄関」の一年

茶の湯の歳時

茶の湯の菓子

茶室への誘い

利休をたずねる

花所望

随流斎 「随流斎延紙ノ書」より その1
宗旦被仰候由
【大意】
宗旦がおっしゃったとのことである。

随流斎(表千家5代家元)が書き残した聞書・覚書である『随流斎延紙ノ書』にみえることばです。
元伯宗旦(表千家3代家元で利休の孫)が語ったという話の内容を随流斎は次のように書きとめています。「いろりの時節ハ少いきのミへ申時節吉、風炉ハ四方山にかすミかゝりたる時吉」。(風炉から)炉にかえるのは、吐く息が少し白く見える頃がよい、(炉から)風炉にかえるのは四方の山に霞がかかる頃がよい。
今では暦での立冬(11月初旬)を目安に風炉から炉に、立夏(5月初旬)を迎えて炉から風炉にかえられますが、昔はその時期がはっきり定まっていませんでした。目に映る季節の変わり目に応じて、適切な頃にかえていたのです。宗旦はその時節を、炉は吐く息が白くなる頃、風炉は周囲の山に霞がかかる頃がよいとしました。
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Japanese Tea Culture