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千宗旦「茶杓絵讃」より

江岑宗左「江岑宗左茶書」より

千少庵
   「少庵の事績 京都と会津」

随流斎『随流斎延紙ノ書』より

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随流斎 「随流斎延紙ノ書」より その14
大殿様江昨日、御茶指上ケ申、
【大意】
大殿様(徳川頼宣公)に昨日、お茶を差し上げました。

今回は、表千家四代家元の江岑宗左が随流斎に宛てた書状の中のことばを取り上げることにします。
表千家北山会館では、江岑宗左の350回忌を記念した特別展「三千家のはじまり 江岑宗左と千家茶道の確立」が開催されています。本展では、江岑が好んだ道具とともに江岑が自ら書き残した茶書が展示されています。また、350年以上も前に後嗣のために書き記した手紙が、今も家元には大切に保存されています。
その文書には江岑の茶の湯の理念とも言えることばが見られ、今日まで受け継がれてきました。
江岑がおもに父の元伯宗旦から聞いた千家に伝わる茶の湯や利休の伝承を書きとめた『江岑夏書』(『逢源斎書』は清書本)の巻末に「宗巴一覧之為ニ書申候」と記されていることは以前も述べたとおりです。宗巴は江岑を継承した随流斎。江岑は後嗣随流斎のために茶書を残したのです。

今回取り上げるのは、江岑が「千宗巴」(随流斎)に送った「大殿様へ御茶差上候節の文」と呼ばれる書状です。江岑は寛文8年(1668)3月2日、和歌山において主君の徳川頼宣公にお茶を差し上げました。頼宣公はこの前の年に隠居していますので、そうした意味合いも兼ねた正式な茶会であったと思われます。


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