世界の喫茶文化

茶の湯の伝統

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千利休『逢源斎書』より

千道安「茶の湯道歌」より

千宗旦「元伯宗旦文書」より

その1  その6  その11

その2  その7  その12

その3  その8  その13

その4  その9  その14

その5  その10 その15

千宗旦「茶杓絵讃」より

江岑宗左「江岑宗左茶書」より

千少庵
   「少庵の事績 京都と会津」

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内弟子「玄関」の一年

茶の湯の歳時

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千宗旦 「元伯宗旦文書」より その4
又四畳半たて候て、はやぬる計ニ候、いかにもそさうニ立候、

宗旦は、ほかの手紙のなかでも、「そそう」ということばを使っています。「口切りの茶の湯をするのでその用意をしていますが、腰掛けはそそうに屋根をします」とありますので、腰掛けの屋根をそそうにしつらえるという意味でしょう。
宗旦はこの四畳半を建てる以前に一畳半床なしの茶室も建てています。その時、「一畳半ができました。壁もでき、露地の石をすえ、古畳を敷きました。(中略)ことのほかこの一畳半が気に入り、一段と気持ちがよいです」と手紙に書いています。新しい茶室に古畳を敷くというのは、宗旦の時代、一般的におこなわれていたことかもしれませんが、これも宗旦の「そそう」な造作といえるのではないでしょうか。宗旦はこの一畳半が気に入り、一段と気持ちがよいと言っています。宗旦の意に十分かなった茶室でした。
宗旦は、わびの美意識である「そそう」を理念とし、茶室のなかにも表現していったのです。

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