世界の喫茶文化

茶の湯の伝統

利休の茶の湯とその流れ

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村田珠光「心の文」

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千道安「茶の湯道歌」より

千宗旦「元伯宗旦文書」より

千宗旦「茶杓絵讃」より

江岑宗左「江岑宗左茶書」より

その1  その9  その17

その2  その10  その18

その3  その11  その19

その4  その12  その20

その5  その13  その21 

その6  その14  その22 

その7  その15  その23 

その8  その16  その24

千少庵
   「少庵の事績 京都と会津」

随流斎『随流斎延紙ノ書』より

表千家の茶事

内弟子「玄関」の一年

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花所望

江岑宗左 「江岑宗左茶書」より その4
表具之寸法いたし様之事、大事ニ候、寸方(法)かんやうなり、取合同前
江岑は表具の寸法を書き留めた寸法帳を何冊か残しています。そのなかには、たとえば利休が表具をした春浦宗熙の文(ふみ)の寸法が詳しく記載されています。本紙の大きさは縦8寸1分(24.5㎝)、横8寸5分(25.8㎝)とありますので、少し横長であったことがわかります。そして、この表具の「上」(「天」)が1尺3寸3分(40.3㎝)、「下」(「地」)が6寸8分(20.6㎝)。中廻しの上と下の部分はそれぞれ7寸(21.2㎝)、3寸5分(10.6㎝)、一文字の上と下の部分はそれぞれ1寸1分(3.3㎝)、8分(2.4㎝)とあります(これらは縦の幅の寸法です)。そして風帯の横幅は7分(2.1㎝)と記しています。
このように、江岑は主に利休をはじめ少庵、宗旦が表具をほどこした掛物の寸法を書きとめているのです。
江岑は、本紙の大きさとバランスのとれた表具をするため、利休をはじめとする先達のほどこした表具の寸法を手本にしたのでしょう。
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